推敲百話【18】「いい加減すぎる新聞記事」の巻

モンダイな文章を推敲で解決する「勝手にビフォーアフター」。

今回は今日の朝刊で発見した“驚くべき”物件です。

専門の記者が書いたとは、とても思えない内容――。

皆さんは、どのように感じられるでしょうか。

失礼ながら“勝手に”推敲いたします。
傍線の部分にご注目ください

【Before】

広いナゴヤドームでは、

いつもこのような展開になるそうで

「対策を考えないと」と語っていた。

 

【推敲のポイント】

記事はプロ野球・セリーグ「クライマックスシリーズ」で、

中日がヤクルトを下し、

ファイナルステージ進出を決めた試合の翌日の掲載。

ヤクルト小川監督の「敗戦の弁」です。

 

「いつもこのような展開になる」というのは、

ナゴヤドームはグラウンドが広く、

投手有利な試合が多いという意味なのですが、

モンダイは、

「なるそうで」

という極めて拙い表現――。

 

こうした傾向があることは、いわば球界の常識。

しかも、今年に限らずヤクルトは「このパターン」で苦戦しているのですから、

「~なるそうで」という書き方は、

明らかに、いい加減。

とても野球担当の記者が書かれた内容とは思えません。

 

【After】

広いナゴヤドームではこうした展開が多く、

「対策を考えないと」と来期を見据えていた。

 

【今後へのメモ】

あらためて読み返すと、

最後の「語っていた」も、ずいぶん投げやりな表現――。

やはり、ぎりぎりまで粘ったものの、

時間切れ、根気切れになってしまったのでしょう。

 

この内容で送稿しなければならなかった心境は、

痛いほどわかるのですが、

せめて「来期を見据えた」くらいでまとめてほしかったところです。

 

ちなみに本稿、

赤羽博之がヤクルトスワローズをこよなく愛していることとは

無関係です!

 

ありがとうございました。

 

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