推敲百話【21】「最も古典的で“笑える”変換ミス」の巻

モンダイな文章を推敲で解決する「勝手にビフォーアフター」。

今回は“古典的”な変換ミスのご紹介です。

少し前、日経を読んでいて、

「1ビット・デジタルアンプ」なるものが気になりました。

さっそくネットで検索してみると……。

失礼ながら“勝手に”推敲いたします。
「なごみ」を提供してくれる誤植です

1bitアンプは内臓されているクロックに

音質依存する部分も大きく、

クロックの効果が大きく発揮されます。

 

【推敲のポイント】

今日は、サクッと解決しましょう。

違和感センサーの対象はもちろん“ここ”です。

「内臓する」

 ↓

「内蔵する」

 

金属製のアンプの中に血管が通っているような、

不思議な感覚に誘ってくれる(?)誤りです。

 

ついでに、

「簡潔な文章への7カ条」のひとつ、

同じ言葉は省く――を発動。

「クロック」「大きく」という言葉を省きつつ、

語順を入れ換え、整理してみました。

 

【Before】

1bitアンプは内臓されているクロックに

音質依存する部分も大きく、

クロックの効果が大きく発揮されます。

【After】

1bitアンプの音質は、

内蔵されているクロックに大きく依存しています。

 

<着眼点>

「部分」は意味のないフレーズ。

「クロックが効果を発揮する」は、

「アンプの音質がクロックに依存する」の裏返しですので、

思い切って(?)省いてしまいましょう。

 

【今後へのメモ】

この「内蔵・内臓」のモンダイなど、

近年ではワープロソフト(懐かしい!)の性能が向上し、

打っている途中、アンダーラインで警告してくれたりします。

 

ちなみに「ワード」では、

アンダーラインを右クリックすると、

変換候補が表示され、修正もスピーディー!

便利な世の中になったものです。

 

ありがとうございました。

 

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