数日前、粗大ごみの出し方を調べようと思い、
地元・西東京市のホームページを眺めておりました。
あるページにたどり着いたとき、軽い“めまい”を感じたのです。
よく見かけますよね!
「市長の部屋」とか「市長からのメッセージ」とか。
本日の違和感センサーは、
西東京市長のメッセージにピピッ!
東京のベットタウン
【推敲のポイント】
三遊亭金馬さん(先代)の落語を聞いていると、
こんなマクラ(小話)が出てきます。
「世の中は澄むと濁るで大違い。
刷毛(はけ)に毛があり、禿(はげ)に毛がなし」
誰ですか~?
私のアタマを思い浮かべたのは(笑)
つまり、濁点「 ゛」の有無によって、
まったく違う意味になるという“言葉遊び”ですね。
ところが、遊びではなく現実に起きてしまったのが、
今回のケース。
もともと「ベッドタウン」は「寝に帰る場所」という和製英語ですが、
果たして「ベットタウン」は、何と訳したらいいのでしょう。
(西東京市と武蔵野市の対抗レースで、西東京に賭けるとか…?)
「ベッド⇔ベット」のほかにも、
「澄むと濁るで~」にはいくつかの類例があります。
最もよく見かけるのが、「バッグ⇔バック」。
特に紅茶などの「ティーバッグ」を、
うっかり「~バック」としてしまうと、
モンダイが生じる場合があり、注意が必要です。
【Before】
東京のベットタウン
↓
【After】
東京のベッドタウン
【今後へのメモ】
最近、若い人たちの間では、スマホのフリック入力によって、
濁点抜きメールなるものが生み出され、出回っているそうです。
確かにあの入力方法では、わざわざ濁点を打つ必要があり、
面倒くさい、疲れるということなのかもしれません。
もしかすると、我らが西東京市長、
時代の先端を走っていらっしゃるのかもしれませんね!
最後まてお読みいたたき、
ありかとうこさいました。

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